春休みの宿題

  • 3月上旬、「新中1に『春休みの宿題』を出すように」との指令が来た。過去の例なども聞きつつ、いろいろ考えた結果、『生徒も私も楽しめる(といいな)』をコンセプトとした。そして、「文庫本を1冊買って読む」というものにした。「ぶんこぼん」「ほんやさん」などから授業で扱えたら、実用的だし面白いかなと思った*1。この『宿題』に対する私自身への『宿題』として、「『選ばれそうな本』をできるだけ読む」というものを設定した。話題作、受賞作、映像化作、古典的名作。趣味と実益と修業をスローガンに、私なりに頑張った。世界が広がった。脱線した。が(脱線のせいだろう)、『脳男』『なぞ解きはディナーの後で』『神様のカルテ』など、きっと何人もに選ばれるだろうにまだ手がつけられていないものも多数残った。しくしく。結果はどう出るかな。どきどき。全員分をグラフ化し、それ自体授業で使うつもりだ。


横道世之介 (文春文庫)夜行観覧車 (双葉文庫)ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)とんび (角川文庫)プラチナデータ (幻冬舎文庫)ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)シャドウ (創元推理文庫)アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)夜のピクニック (新潮文庫)返事はいらない (新潮文庫)プリンセス・トヨトミ鴨川ホルモー 「鴨川ホルモー」シリーズ (角川文庫)少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫)ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)九月が永遠に続けば (新潮文庫)


  • 上の順番はてきとう。これらは脱線じゃなかったつもりだが、どう考えても選ばれんだろうというものがあるかも。センスの問題か。しくしく。以下は参考文献。これらを読んで行ったり来たりすることが妙にエキサイティングだった。そのことも授業で使いたい。


読まずに小説書けますか 作家になるための必読ガイド (ダ・ヴィンチブックス)文学賞メッタ斬り! ファイナルTHE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」本屋大賞2011本屋大賞2012おすすめ文庫王国2012 (本の雑誌増刊)おすすめ文庫王国2013 (本の雑誌増刊)

*1:こう思ったのは、前高2で「新書を1冊買って読む」という同種の課題を出した際、「しんしょ」の意味から知らない生徒が大多数だったこともある。というか、そうだろうと思っていたから、わざと出した課題だった。とはいえ、私自身、説明するために初めて知った点も多かった。とにかく、最初の時点で「ぶんこ」ではない本を持ってくる子が何人も出るはずだ。