「日本軍」のことば

  • 3冊ゲット。中国語ベースピジン関連用例あり。用例「以前」および「以外」の話も大変興味深い。

中国映画の100年

中国映画の100年

  • (略)アジアの映画には、日本人は主として敵役として登場するのである。そのお定まりのパターンは、野卑で、残酷で、好色で、二言目には「バカヤロ―!」と怒鳴る軍人であって、(略)【148頁】

  • 日本兵たちは驚いて振り返る。「おい、(女が)死んだぞ」「何だ、バカヤロ」【68頁】
  • また三毛たちにやられた日本軍人が「馬鹿野郎!」と絶叫する場面で、画面に漫画のような吹き出しがあらわれ、そこには「八格嘢路*1」という文字が見える。/「八格嘢路!」とは、「バカヤロ―」の音訳である。こんな言葉が日本からの外来語として流布しているのも、歴史的なことに起因しているのである。【79頁】

  • 日本軍のイメージ形成において見逃せないのは、その言語の使用に特徴があることである。例えば、「おまえたち、行け、食い物をもってこい!」、「八路軍は、殺せ、殺せ」、「おまえ、わかる?」、「ガキ、八路軍はどこだ? おまえ話す、うそだ! スラスラだ!」、「おまえ、なにする?」、「良民証、あるか?」などのセリフが日本語の語順で、しかも中国語として聞いても分かるような言い回しで話されている(例えば『鶏毛信』(一九五四年))。また、「ハイ」、「メシ、メシ」、「カエロ、カエロ」、「バカ、バカヤロ」、「ヨーシ、ヨーシ」などは、純粋に日本語である(例えば『鶏毛信』、『蒙根花』(一九七九年)など)。【201〜202頁】
  • 下は未ゲット。小津氏のメモに「大変―大大的」「早く―カイカイデ」のようなものあり。

小津安二郎と戦争

小津安二郎と戦争

  • 本日にてOFF終了。さいごにとんでもないことがあった。どんびき。

*1:引用者注:ピンインでは[ba ge ye lu]。