野生の証明
- クラスのこと、テストのこと、少々。
- クラスのこと。体調不良で休んでいたNくん。英語のN先生より、「英語のテストを受けていないので、終礼終了後、職員室まで来るように。」とのメモをことづかり、私から渡す。が、終礼終了からけっこう経っているというのに、まだ不安げな顔で廊下をうろうろしているNくんに遭遇。
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- 私「…何やってんの? N先生のとこ行った?」
- N「いや、それが、ちょっと教室が見つからなくて…」
- 私「は? 教室ってうか、職員室ちゃうの?」
- N「いや、職員室じゃないんすよ。…ていうか、これ、どこなんすか?」
- よく見直すと、メモは、
- 「(耺)【←マルで囲んだもの】まで来るように。」
- と表記してあった。
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- 私「…だから、職員室やん」
- N「ええっ!? これで職員室ですか?(汗)」
- 私「普通、職員室やろ。「耳」で分からんか」
- N「あ、視聴覚室!? って思って…」
- 私「そんな部屋ないから」
- N「そんなこと僕に言われても…」
- テストのこと。最近、選択式問題の「誤答肢」(ダミー)を作るのにも、多少慣れてきた。ときどき思い切り遊んで、変なのを作りつつ、「こんなんにもひっかかる子、………いるんやろな、いっぱい。」と複雑な思いを抱いたりする。先日作ったのは、以下のようなもの。丸付けの簡略化のため、○×式にしてみた語彙問題。
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- 「なしのつぶて」とは、果物の「ナシ」と有る無しの「ナシ」をかけてできた言葉で、「連絡を取っても返事が全く『ない』」という場面でよく用いられる。
- 「けだし」とは、動物のしぐさからできた言葉で、「腹も心もすべて包み隠さず打ち明ける」という場面でよく用いられる。
- 勉強して来た子には、見た瞬間分かるだけの設問なのだが、野生の勘のみで立ち向かった子ら(相当数)には、1を疑い、2を是としたケースが多かった。問題作成&事後解説に当たった私自身、「蓋し、であって、毛出し、ではありません。作った私が恥ずかしい。」と、ひっかかってくれたことが、嬉しいはずもなかった。