観る気ゼロ

  • TVで『ゼロの焦点』(2009年版)放映。「一生観ることはあるまい」と思いつつ、そう思うとふと気になって、ちょっと観てみたら、中谷美紀血みどろで驚いた(ある意味、観てよかった)。「オリジナル至上主義者」かもしれない私だが、今回は特に1961年版が素晴らしすぎるため、比べること自体が気の毒なのかもという気もしてきた。ただ、リメイクをするにしても、キャスティングを少しずらしてくれたらもっと良かったのでは、と個人的には思っている。

【キャスティング(私案含む)

人 物 1961年版 (松竹) 2009年版 (東宝   【あくまでも私案】 
監 督 野村芳太郎 犬童一心 (わからない)
鵜原 禎子 久我美子 広末涼子 (清潔感ある新人)
室田 佐知子 高千穂ひづる 中谷美紀 木村多江
田沼 久子 有馬稲子 木村多江 広末涼子
鵜原 憲一=曽根 益三郎 南原宏治 西島秀俊 (許す)


【注】

  • 中谷・木村は、もちろん悪くはないのだが、「そのまんまキャラ」すぎて、ちょっとくさく感じた。木村の演技力は、陰影をたたえた犯人役でより活きる気がする。
  • 広末は、どう考えても「鵜原に人生をやり直したいと思わせてしまうほどのピュアさ」が出せないと思う。しかし、「よごれてもけなげ」ならむしろ合うかも、と思った。


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