新学期

  • 夏休みがハードすぎて、新学期を「無事」迎えられたことは、むしろ感動だった。
  • いい意味で、予想どおりの始まり方である。自クラスの子らがむしょうに懐かしい。彼らからもそういう空気を感じる。うれしさを噛みしめつつ、変な緊張もする。夏休み期間中の『宿題忘れ対策』にちゃんと来てくれた面々は久しぶりという感じもしない。来なかった面々は、案の定、始業式の待ち時間に必死で解答を写している。やはり。男子も女子も皆黒い。…こんな感じだろうと思っていた。平和だ。ザッツマイホーム(じ〜ん…)。
  • もちろん、すぐにちょっとした事件は起こる。
  • 先週末の午後、自席で作業していると突然、K道着姿の中学生男女が大変です! 人が倒れました!と駆け込んでくる。ちょうど顧問のO先生(←同期)がいなかったので、私が体育館1Fの練習場に走る。見ると予想どおり、熱中症らしき中学生男子部員が汗まみれで倒れており、周りを心配そうなその他の部員が取り囲み、その向こうでは他のJ道部やうちのNK部が普通に練習していた*1。意識もはっきりしており、吐き気等はなく、おおよそ軽傷だと判断できたので、とりあえず落ち着いて皆に指示し、氷での手当て(←首や脇の下に挟むのがおすすめ)、着衣のゆるめ、ポカリの補給などを行う。そうこうしている間に、H先生、D先生、N先生、M先生なども駆け付けてくれ、男子シャワー室に運んでくれる(←裸にして冷水シャワーをかける)。へたれな私もこの夏で多少鍛えられたなあと思う。
  • 今週初め、これも空きコマに自席で作業していると、O先生(↑同一人物)が教材一式を携えて、某組(*うちの組ではないが、私も行っている組)から引き返してくる。聞くと、男子全員が当てても全く声を発せず、何人目かでまじめなTのKっちゃん(←通称)に当てたところ、紙に「クラスの男子で『一言もしゃべらない』ゲームしてますんで。」的なことを書いて見せてきたという。これには、普段たいへん温厚で授業上手で人気のO先生も呆れ、ブチギレたとのこと。私ははじめ「またアホな事件が…(苦笑)」と軽く考えていたのだが、しばらくのちに謝りにきた当該クラスTくんDくんHくんらをO先生が出ていけやコラァ!とぶっとばし、担任H先生(超美人だがT育の先生)もお前ら、度が過ぎるんじゃー!!と職員室内外に響き渡る声でお説教、何だか意外と大きな方向に進んでいった。首謀者にK式Y球部員が数名含まれていたことからは、顧問であるT先生が「はい、退部届。お前らもういらんからね。」と突き放し、最終的には当クラス男子全員が職員室前に整列し、翌日はその全員が反省文を提出、という予想を超えた大きな結末を迎えたのであった。そんな中、立場上お説教等に立ち会っていた私のところに、うちのクラスのAさんが「せんせい、ちょっと相談が…」と来た。Aさんの相談といえば、先学期から聞いている「部活がしんどすぎて辛い」という話である。外部受験を真剣に考えるまじめなAさんがまじめに悩みながら頑張って夏を越したことはよく知っていた。私がその話やんね?と言ったとたん、Aさんは泣き出した。私は、先の男子のバカ事件に苦笑いをかみ殺していた気持ちが一気に吹っ飛んで、「もうええよ、よう…頑張った、やめていいよ…」と、もらい泣き。背後では狭い廊下で男子がお前らいらんのじゃー!!オラー!!と怒鳴られている裏で、しくしく泣いている二人。 …(中略)… この話を帰宅後家族にしたところ、何でか妹ももらい泣きした(笑)。万人共通、青春の味。
  • 個人的な事件としては、今朝、夏休みに通販で注文した本棚が入った(自宅)。昨日は、出勤時(ふらふらだった)かばんの中でペットボトルの水をこぼし、また携帯を壊し、今日新調した。楽しみに買った新本も水浸しになった。が、読み切った(初読)。今日は出張で、学校はさぼった。Always look on the bright side of life. あきらめ悪くがんばろうか。

       ←悲しくもおそろしい物語

*1:NK部の場合、もっと重篤熱中症がけっこう起こるため、今回の程度では誰も注目もしなかったのだと思われる。