2009-08-01 ゼロの色気 本末転倒 先日の読売新聞*1の、斎藤美奈子さんによる書評のコーナーで、松本清張『ゼロの焦点』が取り上げられていた。 私は斎藤美奈子さんが好きなので嬉しかったのだが、意外に感じる部分もあった。次のくだり。 『ゼロの焦点』(1959年)もそんな作品のひとつだが、ただし文章に色気はない。(略) 素っ気なくって新聞記事みたい。 私にとっては『ゼロの焦点』は、文章・内容ともにけっこう「色っぽい」作品だったのだが。趣味の問題だろうか。 書評の後半はなるほどと思った。 *1:切り取って、日付をメモり損なった。