きのめづわり
- 自室大掃除。毛布・こたつ撤収。春は、気温が上がることだけ歓迎。浮かれてるやつらに逆風よ吹け(やさぐれ継続中)。
- 片付ける途中、脱線して読んだ。先日神戸で買ったもの(百円♥)。
奈良県の宇陀郡というところには、「きのめづわり」という言葉がある。四月頃に木の芽が一斉に吹き出し、気候としては暖かくて気持ちのいい季節なのだが、体が何となくだるい。気分がゆううつである。今で言えば「五月病」とでも言うべきだろうか。「春愁」という洒落た言葉もあるが、「つわり」という言葉でこのだるさを表現しているところが実にうまいと思う。しかしこれもまた、緑の深い山に囲まれた中で農作業をしなくてはいけない地方だからこそ生まれた言葉なのだろう。(223頁)
- ウダデタ。
- ついでだが、「ケネディ大統領の弟」が日本に来たときのスピーチが載っている。カタカナ表記で何となくびみょう。実際は100%英語で普通にしゃべっていたのだろう。「バス」「ヨカッタロー」あたりのわざとらしさ。こういうのは今でもよく目にするが*1、この書き手にしてと思ってしまう。きわきわの用例かな。
「私ハ日本ニ来テ、日本デハバスニ入ルトキニ親子キョウダイデミナ同ジフロニハイルトイウ話ヲ聞イテ、私モ日本人ニ生マレレバヨカッタナアト思イマシタ。ソウシテ、マリリン・モンローガ私ノ妹ダッタラドンナニヨカッタロート思イマシタ」(49頁)